【ダレコレ~Dare Collection~ vol.8】 白肌ツルツル!? 塩顔系イケメン25歳! 『天空の蜂』落合モトキ

コラム

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文=熊坂多恵

白肌ツルツル!? 塩顔系イケメン25歳!『天空の蜂』落合モトキ

(C)2015『天空の蜂』製作委員会

スクリーンのなかで思わず目で追ってしまう人。主演俳優ではないけれど、よく知らないからこそ気になる、あの人は誰? そんな謎の〝誰?〟に迫るDare Collection、今回は秋のスペクタクル・サスペンス『天空の蜂』より、落合モトキ、25歳! 若い男の子ってかわいいな~とオバサン根性丸出しで(笑)、はりきってご紹介します。

『天空の蜂』は1995年に発売された東野圭吾の小説が原作。巨大ヘリコプター<ビッグB>が何者かによって遠隔操作され、原子力発電所の上空で停止する。〝天空の蜂〟を名乗る犯人の要求は、日本全土の原発を破棄すること。さもなければヘリコプターを原発に墜落させるという。しかもヘリには偶然、ひとりの少年が乗っていた・・・。

白肌ツルツル!? 塩顔系イケメン25歳!『天空の蜂』落合モトキ

(C)2015『天空の蜂』製作委員会

ヘリの設計士、原発職員、警察、消防、航空自衛隊・・・多くの人々が己の任務を全うし、最悪の事態を回避しようとする姿が壮大なドラマを組み上げていくなかで、落合モトキが演じるのは、犯人を追う福井県警の新米刑事・関根。兄貴分というよりは親父さん的存在の室伏(柄本明)とコンビを組み、地道な聞き込みで犯人を追いつめていく。地方の刑事らしくポロシャツの裾をズボンに入れているようなさえない格好ながらも、落合のひょろっと細い体や女の子のような整った顔立ちは、なまってようがダサかろうが十分ステキ。一見たよりない関根の純粋さや優しさ、室伏との笑っちゃうようなかけあいが、このシリアスなドラマで、心が休まる場面となっている。散々ダメ出しされっぱなしの室伏から、一人前と認められるような言葉をかけられたときの関根の表情、一瞬の間をおいてからうれしさが広がっていく様子にはキュンとくるものが! その後、関根は犯人の圧倒的な狂気と暴力に対峙することとなる。そのあまりに壮絶なシーンも見どころだ。この映画には江口洋介、本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵ほか、國村隼や柄本明、光石研など層々たるメンバーが出演しているが、落合はそのなかでもひけをとらない、心に強く刻まれる存在となった。

白肌ツルツル!? 塩顔系イケメン25歳!『天空の蜂』落合モトキ

(C)2015『天空の蜂』製作委員会

この落合モトキ、子役から活躍しているので芸歴は約20年。どの映画でも『いるいる、こういう人いる』と思わせる役を非常に自然に演じてきただけに、知らず知らずのうちに彼を見ている人は多いはずだ。そんな彼の最近のスクリーンでの活躍から抜粋して見てみると・・・。

ここ数年の青春映画では最も話題となった『桐島、部活やめるってよ』(12)。ここで落合は〝桐島〟の友人の一人を好演。女子相手なら徹底的にボケたおし、男子同士ならくだらないことしか言わないような典型的なバカ男子ぶりに笑わされる。いたいた、こういう男ばっかりでつるんで遊ぶのが楽しそうな男の子、でもそういう子が実は、複雑な思春期の人間関係のなかで、人の気持ちをちゃんとわかっていたりする。落合が演じるとタダのバカ男子に見えない、繊細さや優しさをキャラクターに感じさせる。

言葉にならない思いも落合は表情で見せてくる。『ホットロード』(14)は往年の大ヒットマンガの映画化で、孤独な少女・和希(能年玲奈)と不良グループの少年・春山(登坂広臣)の純愛を描いている。しかし私の腐った頭のなかでは、これは春山と落合が演じた不良仲間のリチャードの純愛ラブストーリーである・・・というと怒られそうだが(笑)、男同士の友情、リチャードの春山への想いがあまりにまぶしいのだ。『そういうことだろ、はる』と言葉の少なすぎる春山の思いを代弁し、春山がグループの次期リーダーになると聞けば『すげえ、あいつ』とかみしめるようにつぶやき、春山が一人で殴り込みに行けば泣きそうな顔で後を追おうとする。春山のこと、好きなんだね・・・男女の恋愛以上の強い絆を勝手に感じさせてもらった名演であった。

ここまで来ると、落合は一見チャラくても、実は優しく繊細なキャラクターを自然に演じてみせる人、と思うところだが、残念ながら、それはいい意味で裏切られた。腹黒いキャラクターも、これまた巧みに演じていました。『日々ロック』で!

『日々ロック』(14)は野村周平演じるヘタレロッカー・日々沼と、彼が組んだバンド、ザ・ロックンロールブラザーズの奮闘を描く青春ロック・コメディ。ここで落合が演じているのは、ビジュアル系バンドの人気ボーカル。ステージではキテレツな振付のダンスで女の子たちをうっとりさせ、黄色い歓声を浴びては陶酔して白目をむく・・・。ステージを下りても、言動すべてが決めポーズつき(笑)。ファンだけでなく、日々沼が想いを寄せるライブハウスのスタッフ女子にまで手を出す極悪ぶりだ。マンガチックな役なのだが、それでも『なんだかいそう』と思わせるのが、落合の実力といえよう。

この他にも『るろうに剣心』(12)『図書館戦争』(13)『娚の一生』(15)など、落合は実に多くの映画に出演しているのだが、今回は個人的な趣味で男だらけの群像劇ばかり選んでしまった。普通に見れば、今流行りの塩顔に分類される、くせのない美形、優しそうなイケメンである落合モトキ。ヒロインとバッチリからむようなラブシーンありの映画も見てみたいような、いつまでも男子だけでつるんでいてほしいような・・・。

白肌ツルツル!? 塩顔系イケメン25歳!『天空の蜂』落合モトキ

『天空の蜂』
9月12日(土) 全国ロードショー
原作:東野圭吾『天空の蜂』講談社文庫
監督:堤幸彦
脚本:楠野一郎 
出演:江口洋介 本木雅弘
仲間由紀恵 綾野剛 佐藤二朗 石橋蓮司 向井理 國村隼 柄本明
企画/配給:松竹

(C)2015『天空の蜂』製作委員会

 

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)

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