『ロマンス』大島優子インタビュー

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 「うわ、ヒドい顔!(笑)」自分でも見たことのない顔に衝撃

『ロマンス』大島優子インタビュー

『ロマンス』の予告動画

ロマンスカーの車内販売員・鉢子と、乗客の中年男が箱根で珍道中を繰り広げるロードムービー『ロマンス』(タナダユキ脚本・監督作品)。主演を務めた大島優子が、女優として、26歳の女性として感じている思いとは?

映画『ロマンス』は8月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

取材・文:斉藤由紀子 写真:尾藤能暢

今まで見たことのない自分にビックリ!

Q:AKB48を卒業してから初となる主演映画。どんな気持ちで臨まれたのでしょう?

撮影前は、アイドルというイメージがまだあるだろうから、それを拭い去りたいと思っていたんですけど、実際は肩の力を抜いて挑めました。相手役の大倉孝二さんがすごく楽しい方でしたし、スタッフさんの数も最小限で撮影していたのでとても集中できましたし、大倉さんやスタッフさんと箱根でプチ・トリップしている感覚で楽しく撮影を終えられました。皆さんとコミュニケーションが取れていたから、不安が取り除かれたんだと思います。

Q:監督が同性のタナダユキさんだったことも、リラックスできた要因だったのでしょうか?

それはありますね。わたし、『百万円と苦虫女』とか、タナダ監督の作品が好きなんです。女性の瞬間的な色気や、微妙な感情をとても魅力的に切り取る監督だなと感じていて、初めて自分を撮っていただきたいと思った監督さんです。実際にお会いしたら、人柄もすごくすてきな方でした。撮りたい映像も明確ですし、「こうして、ああして」という指示がなくて、伸び伸びと自由にさせていただきました。

Q:確かに、大きなあくびをするシーンなど、伸び伸びとした大島さんが印象に残ります。

あくびのシーンは仕上がりを観てびっくりしました。「うわ、ヒドい顔」って(笑)。自分がここまでやっていたことに衝撃を受けましたね。現場ではカメラを意識していなかったんです。自分がどう撮られるのか気にしないで動いたのは、この映画が初めてのような気がします。監督やスタッフに、「ここまで出していいんだよ、もっといろんな顔を見せていいんだよ」って導いていただきました。女優としての幅を広げていただいて、自分でも見たことのない表情を見せていただきました。

『ロマンス』大島優子インタビュー

26歳は、女性が将来に疑問を感じる年齢

Q:大倉さんとのベッドシーンでも、リアルな表情が切り取られていますね。

撮影スタッフさんが見えないくらい、二人の世界に入っていましたね。シャワーを浴びて二人で会話をするシーンを1回撮影したときに、監督が「セリフをアレンジしてもいいから好きにやってください。間の取り方も任せるし、カメラの動きも気にしないでいいから」っておっしゃったんです。だから、本当に集中して撮影ができました。ただ、大倉さんに押し倒されるところは、本来の自分だったら蹴り倒してビンタくらいしていると思うので、鉢子の全てを諦めている気持ちを表現するのは難しかったです。

Q:そんな鉢子のキャラクターは、監督が大島さんを想定して作られたと伺いましたが、実際に演じてみていかがでした?

すごく共感できる役でした。わたしも鉢子も26歳なんですけど、26歳って、女性が自分の将来に疑問を感じる年齢だと思うんですよね。例えば、両親だって男と女だし、自分も子どもではなく一人の人間なのだということを自覚し始める。そう思うと、仕事や結婚をどうしていくべきなのか考え始めてしまいます。「本当にこのままでいいのかな?」って。

Q:大島さんも「このままでいいのか」と考えていることがあるのでしょうか?

疑問だらけです(笑)。一番感じたのが、「両親の老後はどうするんだろう」ということ。わたしには兄がいるんですけど、兄が面倒を見るのかな? とか。父と母はまだまだ元気なんですけどね(笑)。10代の頃は、仕事やプライベートのことで悩むことが多かったんですが、そこに家族のことが加わったような感じですね。

『ロマンス』大島優子インタビュー

自分自身に疲れてしまうときがある

Q:女優業に集中できるようになって、心境にも変化がありましたか?

今まではアイドルと女優のお仕事を両方やっていたので、パワーを半分ずつ分けていたんです。でも、一つのことに集中するようになって、意外に自分が不器用なんだと感じました。それまでは中間でバランスを取っていたんですが、力が一つのことに集中すると、仕事もプライベートも境界線がなくなってしまうんです。そんな自分に疲れてしまいます(苦笑)。

Q:その疲れが癒やされるのは、何をしているときなのでしょう?

お風呂に入ること! あと、旅行ですね。知らない土地に行って、知らない景色を見たりすると気持ちが休まります。

Q:もしかして、それは人の視線が気にならない場所だから?

そう。普段は、街を歩いていても買い物をしていても、なんとなく見られているんじゃないかと意識してしまうのでリラックスできないんですよね・・・。あとは、映画館が大好きです。映画の世界に入ってしまえば余計なことを何も考えなくていいから、その瞬間が幸せです。

Q:この先は、どんな役に挑戦してみたいですか?

ずっとダンスをやっていたので、『バーレスク』や『シカゴ』みたいな、ミュージカル要素のある作品はやってみたいです。わたし、今でもたまにダンススタジオを借りて、プライベートで踊っていたりするんですよ。ネットの動画で踊りたいダンスを見つけて、友達と2、3人で3時間ぐらいこもって踊りまくるという(笑)。ダンスの練習というよりは、「汗を流そう!」みたいな感覚なんですけどね。


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記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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