聖地・ジャンプ編集部で「うぉぉ! やべぇ!!」

『バクマン。』佐藤健&神木隆之介インタビュー

大場つぐみと小畑健の原作による同名人気漫画を、『モテキ』の大根仁監督が実写化し、高校生の漫画家コンビの奮闘ぶりを斬新な映像で描く。作画担当・真城最高役の佐藤健とストーリー担当・高木秋人役の神木隆之介が、お互いに対する思いや撮影裏話を明かした。

『バクマン。』は10月3日より全国公開

「配役逆説」を本人たちが解説

Q:出演が決まったときの感想と、配役が「逆じゃない?」という反応を聞いたときどう思われましたか?

佐藤健(以下、佐藤):初めて話を聞いたときは、僕が最高役なんだとびっくりしました。意外だなというか。そもそも僕は隆(隆之介)と5歳も違うし、学生役が出来るのか、同い年に見えるのかすごく不安だったんです。でもキャスティングの理由を聞いたときに、原作の最高と秋人の関係は、秋人が最高を引っ張り出すけど、最高に火が付いてからは最高が突っ走って、それを後ろから秋人が追い掛けていく構図なんです。そう言われると普段の僕たちの関係としっくりくるところがあって。隆が弟みたいに僕を慕ってくれるんですよ。さらに現場に入って隆が演じる秋人を見たら、イメージ通りなんです(笑)。僕は絶対に秋人役はできなかったと思いました。大根仁監督も僕たちの本質的な部分を見ていて、「どうしてみんな“逆”って言うのかわからない」っておっしゃっていました。

神木隆之介(以下、神木):僕はもともと原作が大好きなんです。お話を聞いたときは、僕がメガネの方なんですか、逆じゃないんですかって言いました(笑)。茶髪にしたこともなかったですし、最初は逆だと思っていたんですけど、監督やプロデューサーが、性格を考えると僕が秋人で健君が最高っていうのが合っていると言ってくださいました。台本を読んだとき、性格で考えると本当にピッタリなんだなと思いました。僕そっくりというか、そのまんまのテンションだなと(笑)。

Q:映画『るろうに剣心』で共演していますが、今回あらためてお互いに感じたことはありますか?

佐藤:隆は本当にキラッキラしているんです。そんな隆を見て、俺も昔はああだったな、年を取ったなと思いました(笑)。だから今回、同級生役はすごくハードルが高かったんです。本当に頑張らないと違和感が出ちゃうなと。隆を見て学生の雰囲気は「こういう感じね」ってお手本にしていました。あと、二人で息を合わせて、染谷将太さん演じるエイジと戦うアクションシーンがあるんですけど、『るろうに剣心』をやっていたのとやっていなかったのとでは、全然出来も現場での苦労も違ったと思いますね。そこは最初から息が合っていたので、いい意味で楽でした。

神木:最初出会ったとき、健君は5歳も年上だし、近寄りにくいなって思っていたんです。だけど『るろうに剣心』のときにいろいろとアドバイスをくれて、そこから徐々に親近感というか、自分が思っていた健君のイメージから、どんどん自分に近づいていきました。意外と近づきやすい方だなと。それがすごくうれしかったです。

『バクマン。』佐藤健&神木隆之介インタビュー

大興奮!ジャンプ編集部での撮影

Q:現場で大根監督からいろいろと演出はありましたか?

神木:「もうちょっとBL(ボーイズラブ)感出して」って言われました。無理に出そうとはしていないけど、秋人が本当に最高のことが好きなんだろうなという、心の奥底で愛情を持った目で見ようとしていました。

佐藤:監督はここぞっていうときに自らカメラを持って撮っていたんですが、ずっと小松菜奈さん演じる亜豆のシーンを撮っていました(笑)。僕らを撮ることもあるけど、亜豆のシーンのときは大体監督が撮っていたかな。亜豆はカメラ目線のセリフが多くて、「俺をドキッとさせたらOKだから」みたいな感じで撮っていました。公私混同でしたね(笑)。

Q:ジャンプ編集部での撮影はいかがでしたか?

佐藤:編集部は聖地なんですよ。僕も漫画が好きなので、本当にテンションが上がりました。ジャンプ編集部の廊下はやばかったですね。いろんなポスターが壁一面に貼られているんですよ。実際にジャンプ編集部の廊下で撮影したので、映画を観ればわかると思います。

神木:「うぉぉ! やべぇ!!」って言っていたら、大根監督に「今の感じを本番でやってください」って(笑)。グッズもポスターも等身大パネルもたくさんあって、編集部ってどういうとこなんだろうって思っていたし、いろいろな作品担当の方とも話せるなんて、もう幸せでした。

『バクマン。』佐藤健&神木隆之介インタビュー

観たことのない新しい映画

Q:絵を描くことは好きですか?

神木:好きです。高校生のときに、本屋で漫画がうまく描ける本を買って、学校の休み時間に見ながら描いたりしていました。現場でも先生に教えてもらったり、トーンを貼ったりしました。Gペンは本当に難しかったです。インクがのってない音とか、音だけでわかるんですよね。

佐藤:漫画家さんが絵を描くのは特殊技能なんですよ。普通に絵を描くのとは全然違って、Gペンを使って描かなきゃいけないんです。Gペンは一方向にしか線を描けないペンなので、ただ線を引くことが難しかったです。基礎である、均等に線を引く練習を頑張りました。

Q:漫画原作の作品を実写化することによって、新たに生まれた魅力は何ですか?

神木:原作の中で漫画家さんの大変さって十分表現されていますが、漫画として見てしまう点があると思うんです。実際に人が演じることによって、観てくださった方が本当に大変なんだと感じて、自分も頑張ってみようと感じていただければうれしいです。この作品を通して夢に向かって頑張る姿を、一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。

佐藤:この作品は、新しい映画を作りたいという気持ちがすごく見えたんです。CGやプロジェクションマッピングなどの最新技術を使ったり、台本にはYouTubeのURLが書いてあったり、僕たちも今まで見たことのなかった台本でした。エンドロール部分には「映画史上見たことのないエンドロール」と書かれていたり。この人たちは誰も観たことのない、誰も作ったことがない作品を作りたいんだという気持ちがすごく伝わってきたんです。そういうところに惹(ひ)かれて、ぜひ出たい! と思ったんです。僕たちはいつも通り演じているだけだけど、僕たちを取り巻く人たちが、新しくて面白いことをやっているんです!