オトナ女子がぽちゃメンに夢中!? 「Mr.Babe」編集長が魅力を分析【ぽっちゃりイケメン一本釣り! vol.10 特別編】

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

『Mr.Babe』
ジャック・ブラックが表紙を飾る「Mr.Babe」創刊号。
ジャックの指の形は「Love&Large」の頭文字LLを表現しているのだそう

文=皆川ちか
写真=河西隆之

10月某日、深夜。ネットサーフィンを嗜んでいた筆者の目に、あるニュースが飛び込んできた。

「日本初、ぽっちゃり系メンズ誌『Mr.Babe』が創刊!」

なんですと!!

驚愕した。当コラムが始まってからのこの半年間の日々が、走馬灯のように脳裏をよぎった。

海外勢ではザック、アレック、セス、ハーレイ、そして日本勢では駒木根さん、塚地さん、S・A・N・N・A・G・Iこと松尾さん、そして筆者と同姓の猿時さん……。

筆者なりに一所懸命「いま、ぽちゃメンがきてる!」「ぽちゃメンはイケてる!」と訴え続けてきたのだけれど、世の中の主流は依然としてイケメンであることは、いかんともしがたい事実。

このコラムはもしかしたら、風車に向かうドン・キホーテなのだろうか。マッチ的に言えば「愚か者」なのだろうか……。そんなことを思いつつ、人知れず枕を濡らす晩もありました。

そんなことはない!

と、「Mr.Babe」創刊ニュースが、高らかに告げてくれた気がした。

倉科編集長
ご自身がMr.Babeを体現している倉科典仁編集長

そういうわけで、同誌の倉科典仁編集長にインタビューをしてきた。写真からお分かりのように、倉科編集長もまた、Mr.Babeな方だった。

「僕自身、身長172cmで、体重は80kg台から90kgの間をいったりきたり。この体型の男性にとって大きな悩みは、ジャストフィットする服が、とにかく少ないことなんです」

倉科編集長といえば、数多ある男性ファッション誌のなかでも独自の地位を確立した「MEN'S KNUCKL(メンズナックル)」の初代編集長として、業界内でその名を轟かせた人物だ。いわば、ファッション誌を制した男。その彼をもってしても、「ぽっちゃりメンのお洒落は難しい」とのこと。

「スーツはまだしも、カジュアルな服の選択肢は本当に限られているんです。ダボダボか、もしくはピチピチしかなかったり。着るものに困るストレスを長年痛切に感じていて、自分と同じ悩みを抱えているぽちゃメンの方は、きっと多いはず。そういう方たちに向けた雑誌を創りたい……と、2010年頃から構想を練っていました」

かくして構想5年。満を持して創刊号発売となるが、とりわけ、力を入れていきたい点は2つだという。1つは、ぽちゃメンが楽しめるお洒落とファッション。もう1つは、ぽちゃメンにおける恋愛の傾向と対策だ。

「取材やアンケートを重ねた結果、見えてきたのですが、実は世の中の女性は少なからぬ割合で、ぽちゃメンに好感を抱いているらしいんです。それも、ある程度の恋愛や人生経験、社会人として世の中に揉まれてきている、30代前後以降のオトナの女性が多いように思われます」

倉科編集長
「Mr.Babe」でも大人女子がポッチャリメンズとつき合う理由を分析

オトナ女子は、ぽちゃメンがお好き……なのだろうか? その理由を倉科編集長は分析する。

「10代の頃は普通にイケメンが好きだった少女たちが、年齢を重ねるにつれて精神的に成熟して、顔だけの男性には物足りなさを感じてくる。むしろ性格や心根、包容力、優しさといった内面的な豊かさに目を向けるようになってくる。そのターニングポイントが30代なのだと思います」

性格、心根、包容力、優しさ……それらはまさに当コラムでフィーチャーしてきたぽちゃメンたちの魅力そのもの。

「太っているというコンプレックスは、そうでない方々が想像される以上に、つらいものがあります。でも、だからこそ精神的に鍛えられるということでもあって。ぽちゃに限らず、また男女を問わず、コンプレックスのある人には、人間としての懐の広さや、奥行きのある人が多いように感じますね」

コンプレックスを糧に。言い換えると、コンプレックスを武器にではなかろうか。

「そう、ぽっちゃりであることをマイナスではなく、むしろ武器にしてポジティブに頑張っている方たちを応援していきたいのです」

創刊号に登場するのは、島田洋七、TKOの木下隆行、ダイノジの大地洋輔を中心とする「豊満乃風」、映画『バクマン。』の大根仁監督、女性ファンも多い佐々木健介。そして表紙にジャック・ブラックと、圧巻そのものといった顔ぶれだ。

「ジャック・ブラックさんは本当にステキですよね。にやりとした笑顔が実にセクシーで。それでいて、くまさんみたいな可愛らしさもあって。“ぽちゃなのに格好いい”という部分と、“ぽちゃだからこその格好よさ”の両方を持ち合わせています」

「Mr.Babe」ファッションチェック
ジャック・ブラックを筆頭にポッチャリセレブリティのファッションチェックも掲載。当コラム第1回で登場したザック・ガリフィナーキスの姿も!

ちなみに倉科編集長にとっての理想のぽちゃメン像は、「ジョン・ベルーシ」とのこと。

「映画『ブルース・ブラザース』の彼は壮絶に格好いいですよね。セクシーで危険で、愛嬌とカリスマ性を兼ね備えて、黒のスーツとネクタイ、そしてサングラスの組み合わせも最高に粋で。日本人だと、テレビドラマ『池中玄太80キロ』の頃の西田敏行さんも相当にいいですね。単なるいい人というだけでなく、奥深さのある、練れた男性に憧れます」

倉科編集長
ご自身がMr.Babeなだけに、誰よりもぽちゃメンの繊細さを理解している倉科編集長

「Mr.Babe」では、ぽちゃメンの偉人たちをテーマにした写真展『デブ博(仮)』開催を皮切りに、この国にぽちゃムーブメントを巻き起こすべく、読者参加型のイベントも続々企画中だ。

「なによりもまず、ぽちゃメンの方がたに、自らの体型の魅力に気づいて、積極的な武器へと変換してもらいたい。そして世間に蔓延している“ぽっちゃり=マイナス”イメージを払拭したい! それが究極の目標です」

誌名の「Mr.Babe」とは、「頬ずりしたくなるほど愛おしい紳士」という意味だそう。頬ずり……したい! 愛おしみたい。そのふくよかさを愛でたい。そして、愛でられたい。

そういうわけで「Mr.Babe」創刊、めでたい!

「Mr.Babe」
2015年10月26日発売
公式サイト:http://mr-babe.com/
ポチャメン写真展『デブ博(仮)』:https://greenfunding.jp/lab/projects/1325

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)

シリーズ