アラフォー女子よ!このドラマが味方だ 

コラム

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アラフォー女子

文=大森絵里

仕事を頑張りたい、恋がしたい。そんな気持ちを持っているのは20代、30代だけではありません。40代だってもちろんそう。未婚だったら当然です。いくつになっても女性であることを諦めたくないというのは、当たり前の感覚ではないでしょうか。

そんな40代独身女性の生態がよく分かるのが、フジテレビ系列で放送中のドラマ「オトナ女子」です。登場する“オトナ女子”は、若さで負けていて言動がイタイ。でも、それなりに賢明さはあるし無茶はしません。アラフォー女子には当てはまる方も多いのでは?

主人公は、女性向け恋愛ゲームアプリを開発しようとしているキャリアウーマンの中原亜紀(篠原涼子)。彼女が、かつて恋愛ドラマでヒット作を生み出していた脚本家で、現在小説を執筆している高山文夫(江口洋介)にそのアプリの監修を頼むところから物語がスタートしました。

この「オトナ女子」には、数々の愛すべきつっこみどころがあります。これが結構、この作品を楽しむポイントとなりそうです。

まずは、主人公、中原亜紀の人となり。バリバリ仕事を頑張るあまりに、部下への仕事の頼み方がストレート過ぎて反感を買うことも。後輩には「尊敬できるけれど、ああなりたいかと言われればそうでもない」と陰で言われています。

職場では気が強いわりに、売れないバンドマンの彼(斎藤工)には「信じてる」など精一杯の励ましの言葉をかけ、なぜか彼の前で少食になる面がありました。

そして、ちょっと懐かしい、トレンディドラマっぽいテイスト。大きく胸元が開いたシャツ、体のラインが出る形のぴったりしたスカートと、普通のスタイルの人では着こなせないセクシーなスタイリング。高山との出会いのシーンでの、満員電車で亜紀の黒縁メガネが漫画のように斜めにずれるというコミカルな演出。10年以上前に恋愛ドラマをヒットさせていたという高山が、落とした資料を拾うときに亜紀と手が触れ、テーブルの下で「今度デートしようか……そんなセリフよく書いたなー」というセリフもありました。バンドマンの彼が浮気をした夕暮れには突然雨が降り、亜紀がずぶ濡れで振られることになったり。次の恋を予感させる高山の担当編集者・池田(平山浩行)との出会いでも、雨が降りました。でもそんなところが、90年代にドラマをよく見ていた世代には楽しめる仕掛けなのではと思います。

切ないのは、高山に亜紀が辛辣な言葉を浴びせられるところ。「いい年して胸キュンはないでしょう」「40歳は女子じゃない」「変化を受け入れて潔くオバサンになったほうが幸せなんじゃないですか」と面と向かって言われます。

髪の毛から爪の先まで常にきれいにしているのに。あの努力が報われなかったら、"女子"なんてやってられません。出会いがない、若い子を見ると焦る、そんなネガティブな感情でつまらない毎日にするよりは、女性であることを忘れずに前向きに過ごしたほうが得。「きっと誰かが見ていてくれるはず」、このドラマを見ると、そんな元気がもらえます。

「オトナ女子」
フジテレビ系列にて毎週(木)よる10:00放送
出演者:篠原涼子、江口洋介、吉瀬美智子、鈴木砂羽、谷原章介
脚本:尾崎将也(「結婚できない男」「梅ちゃん先生」他)

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)