人肌恋しくなる映画特集

コラム

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人肌恋しくなる映画特集

秋も深まり、日ごとに寒さが増してくると、誰かの温もりが無性に恋しくなりますよね。そんなときは、人と人の絆をじっくりと描くハートフルな新作映画がオススメ。映画館に行って、冷えた心をホクッと温めましょう!

【友情にほっこり編】

『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』

 『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Peanuts (C) Peanuts Worldwide LLC.

<見どころ解説>
アメリカで誕生して65年がたつ今も世界中で愛されるキャラクター、スヌーピーと飼い主のチャーリー・ブラウン。そんな彼らと仲間たちの日常を描いたコミック「ピーナッツ」の3DCGアニメが制作されるのは、意外にも初めてのこと。手描き風のタッチをそのままに再現、しかしよく見るとスヌーピーのふわふわした毛並みがまるでぬいぐるみのよう。一方で雪や植物といった背景の自然はとてもリアル。スヌーピーが空想の中で繰り広げる戦闘機とのバトルは、映画ならではの迫力ある描写で大興奮!

 『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Peanuts (C) Peanuts Worldwide LLC.

<友情っていいもんだ>
凧を揚げれば凧に引きずられ、電話に出れば体中をコードでぐるぐる巻きに。そんな不器用で不運なチャーリー・ブラウンが、何と赤毛の女の子に一目ぼれ。女の子の家の前で呼び鈴を押すのをためらったり、ダンスに誘おうにもダンスが苦手だったりとダメダメなチャーリーだけれど、そんなとき忠実な飼い犬にして大の親友のスヌーピーがチャーリーを後押し(スヌーピーはダンスも上級者!)。頼りないチャーリーと頼りになるスヌーピーのナイスなコンビに笑い、心がほんわかと温かくなる。

『リトルプリンス 星の王子さまと私』

『リトルプリンス 星の王子さまと私』
(C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films

<見どころ解説>
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリのベストセラー小説「星の王子さま」をベースに、物語を読んだ一人の少女の成長をドラマティックに描く長編アニメ。少女が暮らす現実の世界はCGアニメーションで描き、彼女が想像する「星の王子さま」の世界はCGとストップモーションアニメーションとの融合で構成。その斬新な手法で、異なる次元の出来事を見事に映像化した。「大事なものは目に見えない」ほか、原作の名言に改めてウルウルしちゃいそう。

『リトルプリンス 星の王子さまと私』
(C) 2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films

<友情っていいもんだ>
ヒロインは母親の言いつけで勉強漬けの毎日を送る9歳の少女。友達がいない彼女を癒やしてくれたのが、隣に住む風変わりなおじいさん。彼から「星の王子さま」の話を教えてもらい、一緒に楽しく過ごすうちに、おじいさんは少女の大切な存在になっていく。誰かと友達になるのに、年齢や性別の違いなんて関係ないし、距離や時間すらも関係ない。育まれた友情は永遠に消えないのだと本気で思わせてくれる、一生の宝物にしたくなる作品だ。

【文字で思いを伝える編】

『レインツリーの国』

『レインツリーの国』
(C) 2015「レインツリーの国」製作委員会

<見どころ解説>
Kis-My-Ft2の玉森裕太ふんする関西出身のサラリーマン・伸行と、西内まりや演じる感音性難聴のヒロイン・ひとみが、恋の壁を一つずつ乗り越えていく様子を瑞々しく映し出すラブストーリー。原作は、有川浩の人気小説『図書館戦争』シリーズに登場した架空の小説を、有川自らが作品化した物語。ネット上で知り合った2人が初めてのデートで顔を合せるときのドキドキ感や、初めての手つなぎ、ファーストキスなど、恋のトキメキを存分に味わえるはず!

『レインツリーの国』
(C) 2015「レインツリーの国」製作委員会

<文字ならではの温かさって?>
好きな小説について検索しているうちに、その小説の感想がつづられたブログにたどり着く伸行。共感して管理人のひとみにメールを送ったことから、顔も知らない者同士の文字による会話が始まる。直に交わす言葉とは異なり、容姿や性格を想像しながら読み解くメールの文章は、どこかミステリアスでちょっと歯がゆくて、2人のやりとりを観ているだけで萌えてしまう。無機質な文字の列も、人の思いがこもると温かく輝いて見えることを痛感する。

『orange−オレンジ−』

『orange−オレンジ−』
(C) 2015「orange」製作委員会 (C) 高野苺/双葉社

<見どころ解説>
既刊4巻の売上げが210万部を突破した人気コミックスが、9月に終了したばかりの国民的テレビドラマ「まれ」の土屋太鳳と山崎賢人のコンビで実写化! 未来の自分から届いた手紙をきっかけに大切な人を救うために仲良しグループを巻き込んで奔走するという、ファンタジーな設定に「青春」「恋愛」「友情」を盛り込んだストーリー。土屋と山崎に加えて竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみといったブレイク必至のキャスト陣による、今だからこそ見せられるキラキラ感あふれる演技と存在感がまぶしい。

『orange−オレンジ−』
(C) 2015「orange」製作委員会 (C) 高野苺/双葉社

<文字ならではの温かさって?>
ヒロインの菜穂(土屋)に届く10年後の自分からの手紙。自身の筆跡で書かれていたのは、「翔(山崎)という転校生がやってくること」そして「翔を失ってしまうこと」。物語はもちろん、手紙というアイテムに心を揺さぶられるポイントが! 丁寧にしたためられた手書きの文字からは人の心の温かさが伝わり、大切な人がいなくなってしまったことへの深い悲しみや大きな後悔がひしひしと感じられる。彼らの未来が変わってほしい、そう感情移入せずにはいられない。

【家族編】

『007 スペクター』

『007 スペクター』
SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

<見どころ解説>
「007」シリーズの最新作。冒頭、祝祭で賑わうメキシコシティで、いきなり建物が爆破され、巨大ヘリがまさかの横回転! その後もジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の愛車アストンマーティンVS敵のジャガーによるローマでのカーチェイス、モロッコ砂漠の大爆発など、ワールドワイドな超絶アクションが炸裂。妖艶なマフィアの未亡人(モニカ・ベルッチ)、美し過ぎる女医師(レア・セドゥ)という、極上のボンドガールたちにも注目!

『007 スペクター』
SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

<家族の大切さを再認識>
本作には一枚の古い写真が登場する。写っているのは、まだあどけない少年ボンド、彼の肩を抱く男性、そして、顔が判別できない人物の三人。やがて、それがボンドの家族写真だったことがわかり、物語は意外な方向へと向かっていく。出生の秘密が明かされると共に、自らのさまざまな感情と向き合うことになるボンド。愛憎という表裏一体の思いが深くなるのは、唯一無二の家族だからこそ。

『母と暮せば』

『母と暮せば』
(C) 2015「母と暮せば」製作委員会

<見どころ解説>
故・井上ひさし氏の遺志を継いだ名匠山田洋次監督がメガホンを取り、吉永小百合と二宮和也が初共演で仲睦まじい親子を演じた感動の人間ドラマ。長崎で一人暮らしをする母親の元へ、3年前原爆で亡くなったはずの息子の浩二がひょっこり現れ、かつて共に暮らした懐かしい日々の思い出や、彼の最愛の恋人町子との美しい恋の記憶を無邪気に語り合う姿が胸に響く。生者と死者がごく普通に会話し、時に笑い、泣き、悲しみながら過ごす時間に目頭が熱くなる。

『母と暮せば』
(C) 2015「母と暮せば」製作委員会

<家族の大切さを再認識>
出征した長男も戦死し、残された次男まで原爆で失ってしまうという悲劇に見舞われた年老いた母親。戦時中はもとより、戦後も苦労を重ね、結局はたった一人で生きなければならなくなる。唯一の心の支えはかつての息子の恋人と、実際には死んでいるもののちょくちょく姿を現す次男の浩二の存在だ。死んだ後も甘えたり、すねたりする息子を黙って受け止める母親の深い愛情と、そんな母親を心から大事に思う息子の姿に家族の縁の深さを感じる。

【国を超えて編】

『杉原千畝 スギハラチウネ』

『杉原千畝 スギハラチウネ』
(C) 2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会

<見どころ解説>
第2次世界大戦中、リトアニア領事としてユダヤ難民にヴィザを発給し、多くの人の命を救った「日本のシンドラー」こと杉原千畝を唐沢寿明が熱演。誰もユダヤ難民に救いの手を差し伸べようとしない中、日本政府に背くことになろうとも、人として正しい行いをしようと決意する男の勇気と、それを陰で支える妻と子どもの姿に胸がジーンとする。遥かヨーロッパの北の果てから祖国の無事を願う彼の祈りも空しく、勝ち目のない戦争へと突き進む日本の姿が切ない。

『杉原千畝 スギハラチウネ』
(C) 2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会

<人と人との絆を感じる>
エリート諜報外交官も、感情を持った一人の人間であることに変わりはない。後に妻となる友人の美しい妹に見とれたり、仲間の女性スパイに特別な感情を抱いたりもするごく普通の男性が、ナチスに迫害されたユダヤ難民に同情し、ヴィザを発給し続けたのもうなずける。日本人はユダヤ人に対する偏見が少ないという点を差し引いたとしても、同じ人間同士としてお互いに相手を思いやる気持ちや、民族や利害関係を超えて育まれる絆に涙する。

『海難1890』

『海難1890』
(C) 2015「海難1890」製作委員会

<見どころ解説>
1890年9月に和歌山県串本町の沖合で発生した、約600名以上のトルコ人を乗せた軍艦エルトゥールル号遭難事件。小さな漁村で暮らす日本人たちの献身的な救助によって、69人のトルコ人が命を救われた。それから95年後の1985年、イラン・イラク戦争が長期化する中、今度はトルコがイランに取り残された邦人215人の国外脱出に、救いの手を差し伸べる。日本とトルコとの友好の陰にあった感動実話を、内野聖陽、忽那汐里らの出演でダイナミックに映像化。

『海難1890』
(C) 2015「海難1890」製作委員会

<人と人との絆を感じる>
嵐の海に飛び込み、トルコ人の遭難者を助け出す漁村の住民たち。暖房器具などない時代の夜、冷え切った遭難者の身体を温めるべく、着物を脱いで覆いかぶさる男衆。そして、若い娘が着物を脱ごうとするのを制し、自らが裸になる美しき花魁。95年後、イランの空港で日本人たちの国外脱出をサポートするために、「今度は私たちの番だ!」と叫ぶ在イラントルコ大使館の職員。時代と国境を超えた人と人との絆に、胸の奥から熱いモノが込み上げてくる。

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)