本場アメリカも盛り上がってます! 公開間近の『スター・ウォーズ』旋風

コラム

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文=ロサンゼルス在住ライター 町田雪

大手量販店チェーン「ターゲット」の玩具売場で存在感を発揮するスター・ウォーズ・グッズ

映画公開1カ月前の時点で、米国内の前売り券売上が5千万ドルに達したといわれている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。国境、世代を超えて世界中が心待ちにする世紀の大イベントを前に、本場アメリカの熱狂ぶりをお伝えしたい。

まずはユニークなファン・イベントから。全米各地で行われているイベントのなかでも目を引くのが、公開日(18日)の夜に、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークの三都市で開催される「ライトセーバー・バトル」だ。参加者は指定のウェブサイトにて、6色にライトアップするライフセーバーを10ドルで予約し、当日の夜8時に現地でピックアップ。ジェダイかシスのどちら側につくかを決め、全員にライトセーバーが配布されたところで、バトルを始めるという仕組みだ。同イベントはFacebookで呼びかけを行っており、LAではすでに1万8千人が参加を表明。“世界最多の参加者を誇るライトセーバー・バトル”でギネス記録を狙っているというが、その実現も夢ではない。ちなみに、12月頭の時点で、サンフランシスコは1万5千人、ニューヨークでは700人弱が参加表明しており、西海岸のファンのほうがヒートアップしているようだ(この季節の東海岸は極寒であることも一因?)。

バラエティ豊かなグッズも続々登場。全米最大規模を誇る大手量販店チェーン「ターゲット」では、通常様々なキャラクターの商品が共存する玩具棚を“スター・ウォーズ”がジャック。レゴや、トイカーのホットウィールなどの人気ブランドによるライセンス商品や、フィギュア、マスク、ライトセーバー・セットなどの映画関連アイテムに加え、トランシーバーや時計、iPhoneケース、ヘッドフォン、自転車、ヘルメット、絵本枕(枕になる布製の絵本)など、ユニークな仕様のグッズが並んでいる。Tシャツをはじめとするアパレルは、思いつく限りすべての量販店、百貨店、カジュアル・ファッション・ブランドとコラボしている模様。大人も子どもも赤ちゃんも、それぞれのテイストで“スター・ウォーズ”ファンを主張することができるのだ。

スーパーの定番商品も、こぞって“スター・ウォーズ”色に。ネスレ社によるコーヒー用粉末ミルク「コーヒーメイト」シリーズは、既存のフレバーのボトルをチューバッカ、R2-D2、C-3POなどのデザインに変えているほか、ダース・ベイダーとライトセーバーのデザインがほどこされた限定フレーバーのエスプレッソ・チョコレート味も発売された。クラフト社の定番アイテム「マカロニ&チーズ」でも限定バージョンが登場。マカロニを“スター・ウォーズ”キャラの形に変身させるというこだわりぶりで、保存料・着色料不使用と、しっかりファミリー層にもアピールしている。子どもに人気のクラッカー「チーズ・イット」、朝の食卓のマストアイテムであるシリアル、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の「バンドエイド」にも、ヨーダやダース・ベイダー、R2-D2バージョンが登場し、ついつい手を伸ばしたくなる。


女性向けのコラボレーションもある。化粧品ブランド「カバーガール」は、“スター・ウォーズ・メイクアップ・コレクション”なるキャンペーンを展開。PR映像では、ダークサイド、ライトサイドそれぞれのメイクを施したモデルたちが、パッケージに“スター・ウォーズ”のロゴが付いたマスカラやマニキュア、リップスティックをアピールしている。ちなみに、ダークサイドかライトサイドを選ぶ企画といえば、Googleがスペシャルサイトを設置し、ユーザーが選んだサイドに合わせて、ウェブページやアプリがカスタムデザインされることは、日本でも報じられた通りだ。ニューヨークで愛されているアイスクリーム・チェーン「アンプル・ヒルズ・クリーマリー」では、エスプレッソ・ファッジ・ブラウニーとココア・パフが入ったダークチョコレート味(ダーク)、自家製パフが入った明るいマシュマロ味(ライト)という2つのフレバーのアイスクリームを販売。元SF作家で長年の“スター・ウォーズ”ファンであるというオーナーの情熱から生み出された同アイスのパッケージはプラスチック製で、コレクションや再利用が可能だという。

こうした“スター・ウォーズ”人気は、チャリティでもパワーを発揮。J.J.エイブラムス監督は先日、ロサンゼルスとロンドンで行われる同作のワールドプレミアに出席する権利が当たるチャリティを発表した。米チャリティサイト「Omaze」と協力するもので、ファンは1人10ドル以上を寄付するか、オリジナル商品を購入することで応募が可能。集まった寄付金は、エイブラムス監督を始め、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミルなどのキャスト陣、プロデューサーのキャスリーン・ケネディらが選んだ15の慈善団体に寄付されるという。

11月上旬には、がんで余命わずかと宣告された32歳の“スター・ウォーズ”ファンの男性のために、配給元のディズニーが『フォースの覚醒』の未編集版の特別試写を行ったことが報じられた。男性はその数日後に息をひきとったが、奇跡の実現に動いた妻はFacebookに、「夫は神と、フォースとともにあります」と綴った。様々な人々の想いを乗せたカウントダウン。フォースはまもなく覚醒する。

この記事で紹介している作品

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)