その邦題おかしくない…? 洋画の変な邦題

コラム

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外国の映画に、原題とまったく違う邦題がつけられるケースは多いですが、中には違和感のある名付けもあります。そんなおかしな邦題たちを集めてみました。あなたはいくつ知っていますか?

『Orgy of the Dead』(直訳『死霊の乱痴気騒ぎ』)
→邦題『死霊の盆踊り』

まずは映画マニアの間で“史上最低の映画”としても名高いこの作品を。1965年に公開されたアメリカ映画ですが、裸の女性が出てきて延々と踊り続けるというものすごい内容になっています。原題に使われている「orgy」という単語は「乱痴気騒ぎ」といった意味ですが、これを「盆踊り」と訳したことによって、邦題もかなり面白くなさそうな(一周まわって面白そうな?)ものに。「アメリカに盆踊りってあるの?」は、誰もがツッコミたい一言です。

『Up the Creek』(直訳『苦境に陥る』)
→邦題『史上最悪のボートレース ウハウハザブーン』

1984年公開、アメリカのコメディ映画です。実はこの映画はもうひとつ『アップ・ザ・クリーク 激流スーパーアドベンチャー』という邦題があるのですが、『史上最悪の――』の方が知名度が高く、2013年発売のDVDでは『史上最悪の――』の方が採用されました。ひと目でコメディ映画であることが伝わる名付けとなっています。ウハウハって!

『Napoleon Dynamite』(直訳『ナポレオン・ダイナマイト』)
→邦題『バス男』

2004年公開のアメリカ映画です。主人公の名前がナポレオン・ダイナマイト。それがそのまま原題となっているのですが、邦題はなぜか『バス男』。実は当時日本で『電車男』が流行っていたため、それにあやかって名付けられたのだとか。ちなみに作中では、主人公のナポレオンがバス通学をしているというだけで、『電車男』の内容とは似ても似つかないものでした。この邦題は大層評判が悪かったようで、2013年に『ナポレオン・ダイナマイト』という邦題で、「電車男に便乗しようとしたこと」を謝罪する文とともに、ビデオ映画として再発売されました。潔い謝罪ですね。

『The Italian Job』(直訳『イタリア人の仕事』)
→邦題『ミニミニ大作戦』

1969年のイギリス制作の、マニアの間では長きにわたって愛されているB級映画です。作中「ミニ」という小型車が大活躍するのですが、そこに着目しての邦題となったようです。なおこの映画は2003年にリメイクされており、そのときの邦題も『ミニミニ大作戦』のままとなっています。

『Cool Hand Luke』(直訳『クールハンド・ルーク』)
→邦題『暴力脱獄』

1967年のアメリカ映画で、ルークは主人公の名前です。ルークがポーカーをやっていた際に「いい手(cool hand)が入った」と言って以来、彼は「クールハンド」と呼ばれるようになりました。邦題は『暴力脱獄』となっていますが、ルークは脱獄を試みるもそれは暴力を手段としたものではなく、映画通の間では“?”な邦題として浸透しているようです。4文字の漢字が一見四字熟語っぽいのがポイントですね。

『Dog Day Afternoon』(直訳『盛夏の午後』)
→邦題『狼たちの午後』

1975年のアメリカ映画です。原題にある「dog day」というのは「盛夏・夏真っ盛り」といった意味の熟語ですが、邦題では「狼たちの~」というふうに訳されています。主人公のアル・パチーノが銀行強盗を演じているため「銀行強盗=狼」という解釈があったためか、あるいは「dog=イヌ科=狼」の連想があったためでしょうか、原題とはまったく違った意味の名付けとなってしまいました。
中には知っているタイトルもあったのではないでしょうか。原題とまったく違う邦題の名付けによって成功した作品もあれば、逆に「それはおかしいのでは?」と思ってしまう作品もあります。これから何か外国の映画を観る際、原題も気にしてチェックしてみると配給会社の思惑が垣間見えて面白いかもしれません。
(藤井弘美+プレスラボ)

記事制作 : dmenu映画