なぜDVD化されないの? アメリカ人気ドラマ「コールドケース」がDVD化されない理由

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

皆さんアメリカのドラマにはまっていませんか?毎年多くのアメリカドラマが日本のテレビで放送されて話題になりますよね。そんな人気のドラマを見逃したり、友人から「面白いから観たら?」と薦められた時に大活躍なのがセルDVDやレンタルDVDですよね。シリーズ全部を借りてきて、寝る間も惜しんで「週末イッキ見」をした経験って誰もがありますよね。ドラマ「24」なんてまさにそんな観かたがピッタリのドラマですよね。

とはいえ、実は大人気で何度も放送されているのにDVD化されていない人気ドラマがあることをみなさんはご存知でしょうか?そのドラマの名前は「コールドケース 迷宮事件簿」。今回はそんな人気ドラマをご紹介しつつ、DVD化されない理由をご紹介しましょう。

人気ドラマ「コールドケース」とは

ドラマ「コールドケース 迷宮事件簿」は2003年から2010年まで7シーズン放送された刑事ドラマ。「CSIシリーズ」などを手掛けたジェリー・ブラッカイマーが製作総指揮をした作品です。「コールドケース」と言われる過去の未解決事件を捜査する「未解決事件専従捜査班」に所属する刑事リリー・ラッシュの活躍を中心に描いた作品となってます。このドラマ放送開始後、日本でも同じような設定のドラマも放送されるくらいですから、アメリカ、日本のみならず、世界的に人気を博していましたことは言うまでもありません。

名曲の選曲が秀逸のドラマ

過去の未解決事件がテーマであるため、その過去の時代時代の代表曲や事件に深くかかわる当時の楽曲が印象的にBGMとして流れ、そんな音楽の使い方も大きな話題となった連続ドラマです。ドラマ全編に過去の有名アーティストのさまざまな楽曲が使われるエピソードがあるなど、音楽好き、特に往年のヒット曲が好きな方にはたまらない作品として高い評価を獲得しています。日本でも、アメリカでも、その時代時代に人々の脳裏に焼き付いている音楽ってあるものですよね。そんな視聴者それぞれの思い出を甦らせるようなドラマでもあります。

DVD化されない理由はズバリ「往年の名曲」

みなさん、「音楽著作権」ってご存知ですか?今回「コールドケース」がDVD化されないのはその著作権が絡んでくるからなのです。日本でもアメリカでも、TVでの音楽の使用は基本的には制限なしにすべて許可されています。各国の放送局は、それぞれの国の音楽著作権管理団体(日本ではJASRACが主な管理団体です)と交渉して、毎年の広告収入のうち数パーセント(日本では1.5%と言われています)をまとめて音楽著作権使用料として支払う代わりに、その団体が管理している音楽を自由に使う権利を得ているのです。ですから、ドラマ「コールドケース」の場合は、過去のヒット曲も「テレビでの放送」に限って贅沢に使えるのです。 その一方で、そのような過去のヒット曲など音楽をDVD化や映画化して使う場合は、テレビでの使用とは全く関係なく、楽曲の権利を持っている人と個別に交渉して、使用料を決めて許諾を得たうえで使わないといけないのです。こうなると特に過去のヒット曲の使用許諾の権利を持っている人は、「もしこの曲を使いたいなら大金を払いなさい」と思うことも多くなるわけで、なかなか許可を得られないし、もし許諾を得られたとしても、相当な使用料を支払うことになりビジネスとしても成り立たないのです。

このようなケースは本当に稀

残念ながら今後も「コールドケース」のDVD化は実現しないことでしょう。おそらく制作者サイドも、最初からDVD化することはあきらめていたと思います。通常ドラマを制作する場合、やはり現代ではDVD化を前提に制作しますから、使用する楽曲はすべてDVD化も踏まえて使用許諾が取れた楽曲、もしくはそれを前提に新しく作ることが主流です。もし「東京ラブストーリー」のDVDを観ていて、重要なシーンで小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」が流れなかったら全然違うものになってしまいますよね。このような当たり前のシステムを知らない訳はないため、当初から想定していたのでしょう。

実は昔の作品では…

昔の名作ドラマで、多くの人がDVD化を望んでいても残念ながらDVD化されていない作品ってけっこう多いんです。「幻の作品」として伝説になっているドラマってありますよね。そんな作品がDVDなどの商品化されない理由のほとんどは今回ご説明した音楽著作権が絡んでいると思った方が良いです。たまに限定BOXセットで発売されたときは、おそらく数量限定にすることを条件に許諾を得ている場合が多いですよ。ビデオやDVDが無い時代には、制作時点でそのような契約や許諾を取ることは不可能ですから、当然と言えば当然です。

いかがでしたか?今はドラマ専門チャンネルなども増えて、再放送もしばしばされているので録画して保存することもできますし、録画するチャンスも多いですから、そこまで「幻」にはなりません。もしこの記事をご覧になって「コールドケース」に興味を持った方がいらっしゃいましたら、再放送は必ず録画することをオススメしますし、ぜひ保存しておいてくださいね。

(ロックスター)

記事制作 : dmenu映画