早わかり!知っておきたい映画のお祭り アカデミー賞映画特集

コラム

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早わかり!知っておきたい映画のお祭り アカデミー賞映画特集

年に一度の映画界最大のお祭り、それはアカデミー賞授賞式。映画好きの人も、それほど映画通じゃない人も、映画のお祭りを楽しみたい! そんな人のために、日本時間2月29日に開催される第88回アカデミー賞授賞式の見どころをマルッと解説。ここだけは押さえておきたい5つのポイントに注目して、お祭りに参加しちゃおう!

■最注目の人物は?

【主演男優賞を見逃すな!】

レオナルド・ディカプリオ
Paul Drinkwater / NBCUniversal via Getty Images / Getty Images

今回主演男優賞にノミネートされたのは、ブライアン・クランストン、マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオ、マイケル・ファスベンダー、エディ・レッドメインの5人。一番年長で少々地味なブライアン・クランストン以外は、若手演技派と呼ばれる旬の俳優たちが名を連ねている。そんな中、本年度の賞レースでリーチをかけるのが、『ギルバート・グレイプ』『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で4度オスカー候補に挙がりながらも、いまだ無冠のレオナルド・ディカプリオだ。『タイタニック』の世界的ヒットで大ブレイクし、抜群の演技力でマーティン・スコセッシら大物監督たちから愛され、押しも押されもしないカリスマスターとして君臨するレオ様こそが、オスカー最有力候補として注目を浴びている。

【イケメンの受賞が難しい理由って?】

レオと同じく無冠のブラピ。妻のアンジェリーナ・ジョリーはオスカー受賞者です。
レオと同じく無冠のブラピ。妻のアンジェリーナ・ジョリーはオスカー受賞者です。
Gregg DeGuire / WireImage / Getty Images

過去4度オスカーにノミネートされ、人気、実力共に資格十分でありながら、惜しくも毎回受賞を逃しているディカプリオ。オスカーを手にすることは彼の悲願でもあるわけだが、これまでなぜか受賞に結びつかなかった。面白い役柄を演じれば即オスカー受賞となるわけではなく、レオ様同様トム・クルーズやブラッド・ピットらイケメンスターもいまだオスカーにノミネートはしても無冠なことから、どうもアイドル的人気を誇る美形スターは賞からは縁遠いらしい。逆に2度もオスカー受賞を果たしているトム・ハンクスやダスティン・ホフマンなど、いわゆる「イケメン俳優」枠ではない人のほうが有利なようで、それって外見より中身で勝負ってこと!?

■最注目の作品は?

【『レヴェナント:蘇えりし者』が最多12部門】

レヴェナント:蘇えりし者
Kevin Winter / Getty Images

作品賞、監督賞、主演男優賞など最多12部門にノミネートされた『レヴェナント:蘇えりし者』。その年の最多ノミネート作品は注目の的になるが、最多受賞作品になるとは限らない。アカデミー史上最多受賞記録を樹立したのは、11部門で受賞した1959年製作の『ベン・ハー』とレオナルド・ディカプリオ主演の『タイタニック』、そして『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』。『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督は、昨年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でその年の最多ミネート&最多受賞にあたる9部門ノミネート&4部門受賞を果たした。そんなイニャリトゥ監督とレオがタッグを組んだ『レヴェナント:蘇えりし者』が、もしも12部門すべてで受賞したら、史上最多受賞記録を更新することになる!

【『レヴェナント:蘇えりし者』って?】

レヴェナント:蘇えりし者
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

実力派俳優レオナルド・ディカプリオと、去年アカデミー監督賞の栄誉を手にしたばかりのアレハンドロ・G・イニャリトゥの初タッグによる復讐(ふくしゅう)劇。仲間に裏切られた挙げ句、最愛の息子の命までも奪われてしまった男が奇跡的に死の淵から復活し、リベンジへの執念だけを糧に、凍てつくような大地で死にものぐるいで生き延びていく姿を描き出す。『インセプション』でもディカプリオと共演したトム・ハーディや、話題作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも出演しているドーナル・グリーソンらが豪華共演。格闘シーンでは鼻の骨を折るほどの体当たりの演技を見せたディカプリオが、オスカー初受賞に迫る命懸けの熱演に圧倒される。

■日本映画も参戦!

【長編アニメ賞にノミネート】

思い出のマーニー
『思い出のマーニー』ブルーレイ&DVD発売中
(C) 2014 GNDHDDTK

アカデミー賞と日本の関係では、『おくりびと』の外国語映画賞受賞や『ラスト サムライ』での渡辺謙の助演男優賞ノミネートに大いに盛り上がったことを覚えている人も多いのでは? さて、第88回アカデミー賞のノミネート予想では『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を担当した坂本龍一も有望視されたがノミネートならず、米林宏昌監督のスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』が見事に長編アニメ賞にノミネートされた。その最大のライバルとされるのが、ディズニー/ピクサーの『インサイド・ヘッド』。アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞では、アニメーション作品賞を受賞し、最有力作品として注目されている。日本人としては、日本が誇るジブリ映画『思い出のマーニー』の受賞に期待を込めて賞の行方を見守りたい!

【過去のジブリ作受賞歴】

宮崎駿監督
Kevin Winter / Getty Images

アカデミー賞の90年近い歴史の中で、2001年に創設された長編アニメ賞はもっとも新しい部 門。この14年間にスタジオジブリ作品は『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』と、5度もノミネートされ、『風立ちぬ』からは3年連続という快挙! 宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』は長編アニメ賞の創設から2年目で初ノミネート初受賞、昨年の第87回アカデミー賞では宮崎監督がアカデミー名誉賞を授与されるという偉業を成し遂げた。その宮崎監督の3作品に次いでノミネートされたのが、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』と米林宏昌監督の『思い出のマーニー』。スタジオジブリの作品の素晴らしさがアカデミー賞クラスであることを改めて証明した。

■レッドカーペットで注目の女神たち

【今年の花は誰?】

ケイト・ブランシェット
Steve Granitz / WireImage / Getty Images

麗しき美の女神たちが集結するレッドカーペットは、毎年女優たちの華やかな美の競演が注目されます。今回の花となりそうな女優たちを独断と偏見でチョイス! まずは、女同士の恋を描く『キャロル』で主演女優賞にノミネートされたケイト・ブランシェット。その妖艶な美ぼうと堂々たる存在感で、ひと際目を引くこと必至。そんなケイトと同作で共演し、助演女優賞候補となったルーニー・マーラとの2ショットは、映画同様に気高くも美しいエロスを醸し出しそうな予感。一方、清楚な魅力で輝きそうなのが、『リリーのすべて』で助演女優賞候補となったアリシア・ヴィキャンデル。アカデミー賞の前哨戦となるゴールデン・グローブ賞同様、現在の恋人とうわさされているマイケル・ファスベンダーとのラブラブツーショットで現れるかも要チェック!

【レッドカーペットの楽しみ方】

コケたジェニファー・ ローレンス
こちらは第85回授賞式で主演女優賞を受賞して、登壇する際にコケたジェニファー・ ローレンス。
Kevin Winter / Getty Images

レッドカーペットのお楽しみといえば、セレブたちのファッション・チェック。アン・ハサウェイがピンクのプラダのドレスをノーブラで着こなして登場したり(第85回)、ジェニファー・ローレンスが真っ赤なディオールのドレス姿でコケたり(第86回)と、最新のオートクチュールドレスを身にまとった女優たちが、華やかな話題を振りまいてくれます。また、「セレブが誰を同伴するか」も大注目ポイント。アカデミー賞のレッドカーペットは、スターにとっても特別な場所なのです。かつてレオナルド・ディカプリオが、長年付き合っていたジゼル・ブンチェンと初めて公の場でツーショットを披露したことも。パパラッチ気分でスターの登場を楽しんで。

■実際に観て楽しむアカデミー賞

【すでに観られる作品たち】

ブリッジ・オブ・スパイ
『ブリッジ・オブ・スパイ』場面写真より
(C) Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.

アカデミー賞で取り上げられる作品は、日本ではまだ公開されていない作品も多いので、なかなか乗り切れない感がありますが、すでに日本で公開されている作品もあります。昨年末よりロングラン中の『007 スペクター』は、サム・スミスの主題歌で歌曲賞にノミネート。作品賞など6部門にノミネートされた『ブリッジ・オブ・スパイ』は、スティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスによるスパイ・スリラー。実話を基にした骨太のストーリーと、「匠の技」的な細やかな演出はサスガのひと言。火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描き、7部門の候補となった『オデッセイ』は、シリアスな物語を70年代ディスコヒットでポップに色づけした異色SF。主演のマット・デイモンの全裸ショットも見どころ? いずれもノミネート納得の完成度なのでスクリーンで観ておけば、日本時間2月29日のアカデミー賞授賞式をより楽しめるはず!

【あの大ヒット作に注目!】

マッドマックス 怒りのデス・ロード
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』一部エリアにてリバイバル上映中。ブルーレイ&DVDセット発売中。デジタルセル&デジタルレンタル配信中。ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

日本でも大ヒットしたジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、カースタントによる壮絶アクションや、独創的なイマジネーションで作り上げた荒廃した世界観の中で、囚われた美女たちを女戦士が救い出すという、シリーズ初の女性解放を描いた作品。監督賞など10部門にノミネートというまさかの快挙に、ヒャッハー状態のMAXファンが続出中! そして、現在も映画館で祭り状態が続く『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、視覚効果賞など5部門の候補となったことで、SWファンの熱気がさらにヒートアップ。これまでのシリーズを踏襲しながらも、今の時代ならではの新たな物語に仕上げた両作はオスカーに輝くのか?

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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