大ひんしゅく!アカデミー賞の失敗スピーチとは?

アカデミー賞のもうひとつの楽しみは、受賞者のスピーチ。スターたちの素の言葉は、その人のセンスや性格まで浮かび上がらせる。ここではアカデミー賞の歴史に残る失敗スピーチをご紹介。これを読めば、スピーチのタブーが見えてくる!

1943年開催 第15回
グリア・ガーソン 『ミニヴァー夫人』で主演女優賞

「私、全く準備が出来てないの」と語った後に自分の生い立ちまでさかのぼって語りだし、5分半のスピーチを行った。この長さはアカデミー賞史上最長記録で、授賞式でのスピーチに時間制限が設けられるきっかけとなった女優。現在、スピーチの制限時間は45秒となっている。

1985年開催 第57回
サリー・フィールド 『プレイス・イン・ザ・ハート』で主演女優賞

この時、2度目のオスカーを手にしたサリー・フィールドは、涙を浮かべつつ大興奮状態に。「みんな、私のことがとっても好きなのね!」というコメントは、場内の失笑を買った。

1997年開催 第69回
ジュリエット・ビノシュ 『イングリッシュ・ペイシェント』で助演女優賞

往年の名女優ローレン・バコールが初ノミネートを果たし、業界への貢献度もあいまって、受賞は間違いなしと思われていた中、受賞したのはなぜかジュリエット・ビノシュ。「驚いたわ。何も準備してないの。ローレン・バコールが受賞すると思っていたから。彼女はどこかしら?」などと彼女を探すフリまでしてスピーチし、会場の雰囲気を一瞬にして凍りつかせた。

2005年開催 第77回
ヒラリー・スワンク 『ミリオンダラー・ベイビー』で主演女優賞

「私はトレイラーパーク出身の夢見るただの女の子です。受賞できるなんて思っても見なかったわ。前回の失敗から学び(※1度目に受賞した際のスピーチで、彼女は夫に感謝を言うのを忘れてしまった)、まず夫に感謝します」。と語った後、退場の音楽を制して延々と感謝する人の名前を読み上げていくスピーチを繰り広げ、やり過ぎと不評を買った。

2010年開催 第82回
スピーチではないけれど・・・ガム噛み疑惑で男を下げたアバター俳優

作曲賞のプレゼンターは、ジェニファー・ロペスとサム・ワーシントン。映画『アバター』でブレイクしたサムは、マイクの前でいきなり黒ブチメガネをかける意味不明の行動に。しかも、ジェニファーが喋っている間、ずっと口を動かしており、その態度の悪さが批判を浴びた。

最近は、失敗を恐れてか、ポケットからメモを取り出し、映画の関係者や自分の代理人、マネージャーなどの名前を読み上げる退屈なスピーチが増加。今年からは、あらかじめ感謝したい人物の名前を羅列したリストを提出し、受賞の際はリストに書かれた名前がそのままテロップとして画面に表示されるという新たな試みがスタートする。第88回アカデミー賞授賞式は、日本時間の2月29日朝から行われる。今年はどのような名言・珍言が飛び出すのか、注目だ。

取材・文/田嶋真理