尾野真千子、安達祐実…実は“脱いでいた”女優たち

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

ひと肌脱いだ女優

ある人は子供から大人へ。ある人は清純派から本格派へ、ある人は国際派スターへ…。

まるで、身につけた衣服が蛹(さなぎ)の比喩として機能するかのように、スクリーンで羽化し、現実世界を蝶となり羽ばたいていった女優たちがいます。古い自分を脱ぎ捨てて、素肌をレンズ越しにあらわにした彼女たちは、賞賛と感嘆、興奮をもってオーディエンスから受け入れられ、その後のキャリアを力強く踏み出していきました。ここではそんな女優魂を感じさせる、かつて「ヌードになって株をあげた女優たち」を紹介していきます。

■池脇千鶴

池脇千鶴がデビューしたのは、1997年。当時、ティーンエイジャーから絶大な支持を誇り、あの「モーニング娘。」も輩出した伝説のオーディション番組『ASAYAN』の「CM美少女企画岡村隆史の妹」オーディションで抜擢され、芸能界入りを果たしました。“妹”という形容詞がピッタリ過ぎるくらいピッタリの、幼く愛らしいルックスで、たちまち人気者に。当時、“兄”であるナイナイ岡村にも大変可愛がられていたようで、彼と相方の矢部がやっていたラジオにもよく出演していました。
2001年にはNHK連続テレビ小説で主演を務め、順調に女優としてのキャリアを積んでいた彼女に転機が訪れます。2003年公開の『ジョゼと虎と魚たち』への出演です。この中で池脇は大胆なヌード姿を披露。当時、若手実力派として売り出していた妻夫木聡との過激なベッドシーンに挑戦し、清純派から本格派女優への脱皮を果たしました。

■尾野真千子

尾野真千子から漂うのは、本格派女優としての気品です。それもそのはず。中3のときに映画の主演に抜擢され、芸能界デビューを果たして以来、銀幕での仕事をメインに淡々と経験を積んできた彼女は、アイドルやタレントに転身しなかった、まじりっけなしの役者。
特にアラサーを迎えてからの実績はすさまじく、主演を務めたNHK連続テレビ小説『カーネーション』では橋田賞・新人賞、2012年のフジテレビ系列の連続ドラマ『最高の離婚』では放送文化基金賞・演技賞、2014年公開の映画『そして父になる』では、日本アカデミー賞・優秀主演女優賞と、華々しすぎる受賞歴があるのです。女優としての実力は折り紙つきといえるでしょう。 そんな「オノマチ」が初のヌードシーンに挑んだのは、2007年。デビュー作を手掛けた映画監督・河瀬直美と再びタッグを組んだ映画『殯の森』でのシーンにおいてです。ちなみにその後も、2008年の『ヤーチャイカ』、2010年『真幸くあらば』でも、一糸纏わぬ姿になっています。

■安達祐実

一説によると、周りの大人たちから「幼さ」を求められる子役タレントたちは、成長ホルモンの分泌が減少し、そのために大人になってからも童顔のままというケースが多いらしいです。確かに先日、フジテレビの「ごきげんよう」に内山信二と見栄晴が出ていたのですが、表示された昔の顔写真と、何ら変わりがありませんでした。
安達祐実も、そんな、幼いころの面影を残しまくっている元・子役タレントの一人。彼女が、2004年にお笑いコンビのスピードワゴン・井戸田潤とできちゃった結婚するというニュースは、当時、メディアで大きく取り上げられました。それも、「安達祐実=子役」という構図が依然として強く残っていて、そのイメージとのギャップに、世間が仰天したためでしょう。もう、このときで24歳。立派な成人女性であるにも関わらず、です。 彼女がひと肌脱いだのは、2009年に井戸田へ三行半を突きつけてから5年後。2014年に、豊島圭介監督の『花宵道中』に出演したときのことでした。「想像以上にアクロバティックなスポーツ」と本人が語った濡れ場、必見です。

■菊池凛子

去年の元旦に、10歳以上年の離れた俳優「染谷将太」と結婚したことでも、大きな話題を呼んだ菊池凛子。2010年公開の『ノルウェイの森』やこの春公開の『テラフォーマーズ』といった邦画はもちろん、ハリウッド映画『パシフィック・リム』などの海外作品にも出演する国際派俳優としても知られています。
彼女の名前を一躍有名にしたのは、2006年のアメリカ映画『バベル』。ここで菊池は、 聾唖の女子高生役を熱演します。もちろん、その中でヌードシーンも披露。その体当たりな演技は海外で高く評価され、アカデミー助演女優賞を含む複数の映画賞にノミネートされました。 それまで余程の映画通でなければ知らなかった彼女の名前が、一気に日本中に知れ渡ったのも、この作品がきっかけ。女優のブレイクスルーの影には、やはり濡れ場は付き物のようです。

いかがでしたか? 「まさか、あの人がっ!?」と驚くような有名女優も、全く世間に知られていない無名女優も、脱いだら一緒。裸一貫、“抜き身の自分”で勝負している姿は凄艶で美しく、スクリーンに映えます。今後も、そんな女優魂をむき出しにした演技に、出会えることを期待したいですね。

●文 ロックスター小島

記事制作 : dmenu映画