異例のヒットドラマ『孤独のグルメ』低予算の裏側

コラム

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好調ドラマ『孤独のグルメ』の低予算現場

テレビ東京の深夜枠ドラマで異例のヒットとなった「孤独のグルメ」シリーズ。昨年末に終了したSeason5では深夜帯でありながら視聴率5%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど大きな話題となった。しかし、そんな人気ドラマでありながら出演者のギャラをはじめ製作費がとてもリーズナブルという点も注目を集めている。そんな低予算の秘密はどこにあるのか。他のドラマと比較してみると大きな違いが明らかになった。

■ドラマ製作費の中身とは

「孤独のグルメ」は松重豊(53)演じる井之頭五郎が商談で出向いた各地で食事をするという30分の連続ドラマ。実際に取り上げる店も気取った高級店ではなく庶民的な店ばかりなので、“五郎セレクション”をそのまま真似して注文するユーザーがブログなどのSNSにアップして多角的に楽しめるのも人気の秘訣となっている。ドラマ内で映し出される場面は商談、店探し、食事の3つにほぼ限られ、全て訪れた先の設定なのでオールロケとなっている。ここが低予算のポイントになっているという。

「『孤独のグルメ』の制作費はなんと1本200万円前後という異例の安さ。撮影はすべて実際に存在するお店で行われているので、セットを作る費用が必要ない。ここで大きな経費削減となっている。一般的な1時間ドラマの製作費は3000~5000万円で、大河ドラマや大物出演者が集まるドラマは6000~8000万円とも言われているから、その低予算が際立っています」(テレビ番組制作会社ディレクター)

ドラマといえば気になるのが出演する俳優のギャラだが、ここでも低予算は徹底されているようだ。

「メインキャストの松重豊さんの1本あたりの出演料は35万円。北野映画の常連で、キムタクの『HERO』など月9ドラマにも出演する大物俳優にしてはあり得ない安さです。それでも現場では文句ひとつも言わずにプロの仕事に徹している松重さんは立派の一言ですね」(前出・ディレクター)

『孤独のグルメ』の人気の高さは主人公・井之頭五郎の食べっぷりの良さにある。それだけにギャラの高い人気俳優をキャスティングする必要もなく、また豪華なセットも必要ないということか。それだけにドラマ人気をひとりで背負う松重の負担は増すばかりである。今後も人気シリーズの存続を願うファンなら、どうか松重のギャラアップを実現してほしいと願うばかりだ。

文・ボン梶本

記事制作 : dmenu映画