映画『今日、恋をはじめます』『クローバー』『ReLIFE リライフ』『一礼して、キス』など、少女漫画原作の話題作を手掛けてきた映画監督・古澤健が、初めてプロデュースした新作映画『ゾンからのメッセージ』が、今夏ポレポレ東中野で劇場公開されることが決定した。脚本を古澤が手掛け、俳優で『ゲゲゲの女房』など監督としても活躍する鈴木卓爾がメガホンを取ったSF群像劇だ。

 舞台は、20年前から謎の現象「ゾン」に囲まれ、誰も外に出られなくなってしまった夢問町(ゆめといちょう)。“ゾン以降”の世代も生まれるなど、謎の現象のなかにあっても、町は何とか営みを続けていたが、ある日、ゾンから飛来したVHSテープを手にしたことで、町中にある「Bar 湯」に暮らす一部の住人に変化が生まれていく……。

 「誰も観たことのないような映画を作ろうと思いました」という古澤は、大ヒット作の監督でありながら、本作のためプロダクション「不写之射プロ」を立ち上げ、配給・宣伝にも初挑戦する。キャストは、映画美学校アクターズ・コースの第2期高等科修了生。数多くの若い才能を花開かせてきた古澤と、鈴木監督のもとで、初々しい若手たちがどんな演技を見せるのかも見どころだ。

 今回タッグを組んだ鈴木卓爾は、古澤を映画の世界に引き込んだ存在。共に作り上げた、「日常生活を変わった視点で描いたり、あるいは遠い宇宙を舞台にしたり、そういう映画はたくさんあります。そうではない映画。そこが宇宙の片隅であると同時にご近所でもあるような、僕らの生きている時代が宇宙の最初であり最後であるような、ヘンテコリンな映画」について古澤は、「宇宙の反対側にいるお隣さんに届きますように、僕は祈っています」と語っている。

 また、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞した深田晃司監督も準備段階から撮影に帯同。深田監督がカメラを回したパートも本編に組み込まれるなど、邦画界を代表する才能が結集している。(編集部・入倉功一)