23日に都内で映画『世界でいちばん長い写真』の初日舞台あいさつが行われ、武田梨奈本人に誕生日サプライズをバラしてしまった高杉真宙が、「すいませんでした」と謝罪した。そんな高杉の天然っぷりを受け、水野勝は「世界でいちばん驚かないサプライズ」と映画タイトルに絡めたコメントで会場を盛り上げた。

 イベントには、メガホンを取った草野翔吾監督も登壇。ギネス記録を持つパノラマカメラとの出会いで、高校生・宏伸(高杉)の人生が変わっていくさまを描いた本作の撮影は昨年8月に行われたが、当時を振り返った高杉は「2週間が一瞬だったなぁという記憶です。高校生活を本当にそこで過ごしたような濃い撮影期間でした」と打ち明けた。

 誉田哲也の小説を実写化した本作について、「派手な青春ではないですけど、宏伸の人生の中ではすごく派手で、その一瞬をたくさん詰め込むことができて、ステキなきらめきをしていると思います」とアピールした高杉。武田も「日常の小さなことが光って見えるステキな作品です。こんなに繊細で素晴らしい作品は今の日本映画に少ないと思うので、もっとたくさんの人に観てもらえたらうれしいです」と思いを込めた。

 真摯(しんし)に作品への思いを話す一同だが、撮影時は和気あいあいとしていた様子。キャスト陣の仲睦まじい姿がうかがえるオフショットをTwitterにアップしていた武田は、「あの瞬間にしか撮れなかったなというリアルな青春の一枚」と笑みをこぼすと、草野監督も「みんな仲良くて、劇中もオフショットも差がないのが面白い」と同調。さらに、キャスト陣がプライベートで一緒にスポーツをしたり、祭りに行ったりしていたことも明かされると、草野監督は「それがシーンとシーンの間の光景のようでステキだなと思いました」としみじみと語った。

 この日は、6月15日に誕生日を迎えた武田にサプライズでケーキとバースデーソングを贈る演出もあったが、武田は「本当だったらここで泣いているはずなんですけど」と渋い顔。というのも、共演者から「すごい天然」と言われる高杉が、登壇前に武田にサプライズ演出用の台本をさらっと渡していたためで、最初はケーキを必死に隠していたスタッフも、ついには諦めて堂々と武田にも見える場所に置くようになったとか。そんな状況に高杉が「皆さん、すいませんでした」と頭を下げると、水野は「世界でいちばん驚かないサプライズ」と本作タイトルに絡めたコメントで会場の笑いをさらっていた。(取材:錦怜那)

映画『世界でいちばん長い写真』はシネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国順次公開中