映画『万引き家族』(公開中)が、ドイツで開催された第36回ミュンヘン国際映画祭のシネマスターズ・コンペティション部門で、外国語映画賞にあたるARRI/OSRAM賞を獲得したことが明らかになった。日本映画が同賞を受賞するのは初めてとなる。

 現地時間6月28日~7月7日に行われたミュンヘン国際映画祭。ドイツでは、世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に次ぐ映画祭として注目されており、今年も同部門にはイ・チャンドン監督の『バーニング(英題) / Burning』、ジャ・ジャンクー監督の『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(英題) / Ash Is Purest White』など、国際的に知名度が高い監督の話題作が選出された。

 その中で受賞を果たした『万引き家族』は、『誰も知らない』『そして父になる』などの是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作。『パルプ・フィクション』などで知られる女優のアマンダ・プラマーら審査員は、「主人公たちは、名前や自分の役割を変え、自分の中の倫理やモラルを血縁家族や社会にとらわれないところで発展させる。『万引き家族』は、私たちに新たな可能性と希望を与えてくれた」と受賞理由を発表している。

 カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞、サンセバスチャン国際映画祭で生涯功労賞にあたるドノスティア賞に輝くなど、世界の映画祭で次々と快挙を達成している『万引き家族』。日本国内でも7月7日時点で興行収入34億円の大ヒットを飛ばしており、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林ら俳優陣の熱演も話題を呼んでいる。(編集部・吉田唯)