ドリームワークス製作、Netflix配信の「テールズ・オブ・アルカディア:3 ビロー(原題) / Tales of Arcadia: 3 Below」のパネルディスカッションが、10月5日(現地時間)、マディソン・スクエア・ガーデンのフールー・シアターで、ニューヨーク・コミコンのイベントとして行われ、クリエイターのギレルモ・デル・トロ、声優を務めたグレン・クローズ、ディエゴ・ルナらが同作について語った。

 本作は、Netflix配信の「テールズ・オブ・アルカディア(原題) / Tales of Arcadia」3部作の第2弾。ティーンエイジャーの王族エイリアン姉弟、アジャ(タチアナ・マズラニー)とクレル(ディエゴ)と、彼らのボディーガードは、自身の惑星が何者かに攻撃され、宇宙船(グレン)に乗って命からがら逃げ出し、なんとか地球の都市アルカディアに不時着する。そこで、彼らの宇宙船が修理されるまで、地球での生活を余儀なくされる。

 ギレルモは第1弾の『トロールハンターズ:テールズ・オブ・アルカディア(原題) / Trollhunters: Tales of Arcadia』について、「ポスト・モダニズム(進歩主義や主体性を重んじる近代主義や啓蒙主義を批判し、そこから脱却しようとする思想運動)の皮肉なしに、真の心と人間性を描き、悲劇、哀愁、美しさが盛り込まれていた。それは、まるでテレビシリーズ『科学少年J.Q』を観ているような感覚なんだ」と語り、今作は、宇宙人が地球に来て、ウサギ、カモ、ウマになりすまして地球を調査する、手塚治虫の『W3(ワンダースリー)』に影響を受けていると明かした。「今作ではもし王族の二人とボディーガードが宇宙船で逃亡し、誰も追ってこない地球に不時着したら面白いと思ったんだよ」。

 また、主役アジャを演じたタチアナについては「個人的にタチアナは、今日働いている女優の中でも、ベストと言える女優の一人だと思っているんだ。彼女は声優として完璧に、敵をやっつけたり、面白いキャラクターを演じたよ。レコーディングの最初のセッションから、キャラクターの特徴をつかんでいて、本当にすごいと思ったんだ」と絶賛した。

 ギレルモが電話をくれたら、どんな作品であれ出演するつもりだったというグレン。「最初に、ギレルモのL.A.チームとSkypeで話して、とても素敵な時間を過ごせたの。わたしは子供の頃に、偉大なおとぎ話やディズニークラシックのアニメ作品に影響を受け、今でもそれらはわたしの一部になっている気がするわ。だから、声優の世界は大好きで、そんな世界に関われることに興奮しているのよ」と語った。また、自身の役柄、宇宙船(マザーシップ)については、徐々に人間の感情や、その感情の重要性までも理解しようとする、コンピューター(宇宙船)だけど、変化がある点が気に入ったのだと明かした。

 ディエゴは、今作に関われたことは、子供のためにも素晴らしいことだったと語る。「僕の子供たちは、『トロールハンターズ』が大好きで、『ワォ!』と驚きの声をあげたくらいなんだ。彼らがこの作品と同じくらい驚いていたのは、アニメ『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~』ぐらいなもので、僕が出演した『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でさえも、彼らにとっては、どうでもいいみたいなんだ。僕は数多くの作品に出演してきたけれど、そのほとんどは子供から隠さなければいけない作品ばかりだったよ(笑)」とジョークを飛ばした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)