声優の山寺宏一が3日、新宿ピカデリーで行われた『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇』上映記念舞台あいさつでエンディング主題歌「大いなる和」を生披露し、「数十年以上やってきてこんなに緊張したことはない」と胸中を明かした。舞台あいさつには細谷佳正、黒沢ともよ、小宮有紗、中村繪里子、シリーズ構成の福井晴敏、羽原信義監督も参加した。

 1978年に公開された劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をモチーフにした新シリーズの第6弾となる本作。宇宙の平和のため、帝星ガトランティスに挑むヤマトと連合軍の死闘が描かれる。デスラー役の山寺は「今日は事情があって、めちゃくちゃ緊張しておりますが……」と終始ソワソワした様子。

 本作では山寺がエンディング主題歌を担当しており、観客の前で生披露することになっていたのだ。しかもその模様はライブビューイングで全国配信されるということも、山寺の緊張に輪をかけていた。そんな主題歌オファーについて「ビックリしました。キャストの中にも歌える人がいるのに、なぜわたしがと。デスラーのキャラソングでもできるのかと思いましたよ」と観客を笑わせるも、実は以前に山寺の曲を聴いたことがある羽原監督たってのオファーだったのだとか。

 そしていよいよ「大いなる和」を生披露した山寺。「人前で歌うのは初めて。レコーディング以外では一度も歌ったことがないから」と言うも、伸びのある歌声に聴きほれた観客からは大きな拍手が送られた。その拍手を聞いて「ここ数十年の(キャリアの)中でこんなに緊張したことがない」と語る山寺だった。

 最後にキャストを代表してあいさつを求められた山寺は、8月に亡くなった土方竜役の石塚運昇さんに触れ「第六章の冒頭部分は運昇さんが演じられています。退艦命令を出す声の響きにわれわれは感動してしまいました。そして運昇さんの、土方としての最後のセリフは『頼む』だったんです」と明かすと、「われわれにこれからも頑張れよと言ってくれたことだと思いますし、これからのヤマトを任せたぞというようにも感じました。その運昇さんに報いるためにも、僕たちは頑張ろうと思いました。そしてその後に演じた楠見尚己さんがすばらしい土方さんを演じています」などと話すと、客席から万雷の拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)

映画『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇』は全国35館で期間限定上映中